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一戸建住宅の構造を知るのも大事

ハウスメイク牛久では、2021年1月17日現在30件以上の相談案件が寄せられています。その中で塗装工事に関するものが7割り、塗装以外の修繕(水回り、雨漏り、増改築など)が3割ほどです。私たちの仕事は、住宅に関する知識や経験が必要な仕事です。外壁塗装をしたいけれど、その他の悩みも相談したいというケースが少なくないのです。今回は住宅の構造について御一緒に知識を深めませんか。

一戸建住宅の主な構造と工法

・木造軸組工法(在来工法)

・2×4工法(木質枠組壁工法)

・木質系パネル工法(木造プレハブ)

・軽量鉄骨工法(非木質系プレハブ)

・重量鉄骨造

・RC造 に分類されます。

日本の一戸建住宅の9割は木造でつくられている

平正26年建築着工統計による新築住宅の構造別の割合で、9割を占めるのが木造であり、その中でも最も一般的なのが「在来工法」(シェア74.4%)と呼ばれている木造軸組工法です。ちなみに2×4工法は11.2%、木質系プレハブ同2.9%非木質系プレハブ同9.9%、鉄骨造・RC造は合計で1.6%となっています。

在来工法(木造軸組工法)木造軸組工法は、線状の木材で柱・梁からなる軸組と呼ばれるフレームを作り、床や屋根を支える工法です。日本における昔からの伝統構法(工法)を継承していることから、在来工法とも呼ばれています。柱・梁を組み合わせながら比較的自由に建物形状や間取りをつくることができます。壁による制約が少ないため、大きな開口を設けることや、柱・梁を見せながら和風の内装を作り込むのに適しています。もちろん洋風の意匠も可能です。木材は鉄骨などに比べて比較的安価なため、工事費も比較的低廉であるというメリットもあります。

在来工法は、現場での加工や組み立てが多く、つくり手(大工さん)の力量によって出来栄えに差が出ると言われてきましたが、現在ではあらかじめ工場で加工した部材(プレカット)を用いることが一般的になっており、かつてほど品質のばらつきや施工精度のリスクは少なくなってきました。

また、柱、梁だけで構成された軸組は、地震による水平力が加わった際にゆがみやすく、地震に対して弱いと言われてきましたが、建築基準法の改正により、以前より高い耐震性が要求されるようになり、接合部の補強金物、筋交い、構造壁などが設けられるようになり、新築で適法に作られている限り、他の工法に比べ耐震性が劣ることはなくなりました。

2×4工法と木質パネル工法(木造軸組工法)

2×4工法は、2×4インチの角材を合板ではさんで箱状のパネルをつくり、それによって床・壁・天井の6面からなるBOX状の空間をつくり重ねていく工法です。誰にでも簡単に家が作れるように単純化された方法として、開拓時代のアメリカで考案されたものがルーツです。日本では1974年に「三井ホーム」によって導入されたのが始まりです。ダンボール箱の原理と同様に、地震や風などの水平力への耐性が高いのが特徴です。また、ボックス状のパネルが隙間なく囲むので、在来工法に比べ、耐火性や遮音性の面で有利で、気密性や断熱性にも優れます。一方で、壁が構造体となっているために、窓などの開口の大きさや位置などが制限される、間取りの自由度が少ないなど、在来工法に比べるとプランニングの面で制約があります。また、高気密・高断熱なので、多湿で結露が発生しやすい日本では換気への対応が必要です。部材が標準化され、施工も容易(工期が短い、組み立てに熟練を要さない)なことから一般的には、在来工法に比べ工事費は安価であるといわれています。ただし、規格外のプランニングをする場合などは逆に割高になります。

木質系パネル工法(木造プレハブ)と呼ばれる工法は、2×4工法と同様の木造枠組壁工法です。2×4工法と異なるのはパネル事態を工場生産する点です。規格化、工場生産などが基本であることから、プレハブ(prefabrication/前もって制作する意に由来)と称されています。基本的には2×4工法と同様の特徴を持ちますが、工業化の度合いが進んでいる分、精度や工事費の面で有利と言えます。代表的に採用しているのが「ミサワホーム」などです。

軽量鉄骨工法(非木質系プレハブ)

軽量鉄骨工法は軽量鉄骨(厚さ6㎜未満)を使った軸組を工場で溶接し、現場に運びボルトで固定する工法です。規格化・工業化された工法であることから、プレハブの名称で呼ばれています。在来工法(木造軸組工法)の柱・梁による軸組を、木材の代わりに鋼材を使って工場生産する工法といえます。鋼材は木材に比べ、耐久性が高く、品質が安定し、高い精度の加工が可能です。また、現場作業の単純化、施工精度のアップ、工期短縮などの特徴があります。ブレースが入った工場生産の鉄骨軸組は、耐震性にも優れています。シロアリなどの害虫被害の心配がないこともメリットです。一方で、木材に比べ、耐火性が低い(高温で曲がったり、溶けたりしてしまう)、錆の発生、熱伝導率が高く、暑さや寒さが室内に伝わりやすいなどのデメリットもあります。工事費は木材に比べ高い水準です。軽量鉄骨工法の代表的なハウスメーカーとして、「積水ハウス」、「ダイワハウス工業」、「パナホーム」などがあります。

重量鉄骨工法

重量鉄骨(厚さ6㎜以上)でラーメン構造のフレームを組み、工場生産したALC板(軽量気泡コンクリート板)で壁を構成する工法です。ラーメン構造は、柱と梁を剛接合して建物を支える構造で、オフィスビルや集合住宅など大規模な建物に用いられる頑丈な構造です。地震に強く、耐久性の高い工法です。壁や床が構造と無縁になるため、大空間や吹き抜けなどが可能です。大手ハウスメーカーでは旭化成の「へーベルハウス」が有名です。

RC造

RC(Reinforced  Concrete) とは、中に鉄筋を入れたコンクリートのことです。壁によって支える壁式構造と柱、梁で構成されるラーメン構造(長方形に組まれた骨組みの各接合箇所を剛接合したものをいう)があります。低層の一戸建ての場合は壁式構造が一般的です。耐久性に優れ、適切にメンテナンスをすれば、躯体自体は50年、100年の寿命を持ちます。耐震性、耐火性、遮音性などのさまざまな面で最も高性能の工法と言えます。意匠やプランの自由度も高く、自由な形態、開口、デザイン、間取りなどが可能です。堅固な地盤に建てることが求められ、しっかりとした基礎工事も必要です。工事は高くなります。

ハウスメイク牛久では外壁塗装の相談時に様々なことを聞かれます。塗装の目的は美観の維持と防水(塗膜防水)です。壁が透湿性を必要としていれば対応できる塗料をお勧めしています。住宅の構造が長寿命見込める建屋であれば外壁塗料もハイグレードでお勧めしています。

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WEB大好き ブロガー猫三郎より